接着しようとする 他の物質 | 接 着 剤 | 備 考 |
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プラスチックス 硬質塩化ビニル |
溶液型+塩ビ用接着剤 | |
アクリダイン#2+サンロイド接着剤 | ||
もしくはタキボンド(混合比2:1) | ||
アクリダイン#2+THF | ||
シアノアクリレート系接着剤 | シアノボンドRS100 | |
ポリスチレン ABS |
アクリダイン#2+MEK | |
発泡ポリスチレン | 酢酸ビニル樹脂系 | |
熱硬化性樹脂 | ||
シアノアクリレート系接着剤 | シアノボンドRS100 | |
アクリル系二液型接着剤(非混合) | ||
天然合成ゴム | クロロプレン系接着剤 | |
シアノアクリレート系接着剤 | シアノボンドRS100 | |
金属/ガラス モルタル/石材/タイル 陶磁器 |
エポキシ系接着剤 | スミペックスをプライマー処理 |
シアノアクリレート系接着剤 | ||
シアノアクリレート系接着剤 | シアノボンドRS100 | |
クロロプレン系接着剤 | ||
シリコンシーラント | 要プライマー処理 | |
アクリル系二液型接着剤(非混合) | ||
アクリル系両面テープVHB | ||
紙 | クロロプレン系接着剤 | |
木材/ベニヤ板 竹 |
アクリダイン#2または#3 | |
クロロプレン系接着剤 | ||
アクリル系二液型(非混合) | ||
皮革 布 |
クロロプレン系接着剤 |
- 注1:
シアノアクリレート系接着剤
アクリル面が白濁することがあり、また耐水性はあまり良くないので、屋外用途には向かない。- 注2:
シリコンシーラント
脱オキシム型、脱アルコール型(プライマーなしでも可)が好ましい。- 注3:
市販接着剤においては、予め接着剤メーカーに確認して使用されること。
溶剤型接着剤 (一液型) |
溶剤型接着剤 (一液型) |
重合型接着剤 (二液型) |
重合接着 (一液型) |
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概 要 | スミペックスを溶かす溶剤そのまま |
溶剤に適当量のポリマーをとかしたもの。 |
主剤と助剤(促進剤)を使用の前に調合する。(ポリエチレンの容器が便利) |
モノマーと触媒で“シラップ”を作る。 |
作業性 | 注射器で接着部に注入、または刷毛ぬりなど、作業は容易。 |
注射器は使いにくい。ポリエチレンの注油器、刷毛ぬりなどがよい。固化(乾燥)まで早い、2〜5分で固まる。30〜1時間後には次の加工に移れる。 |
注射器は使えない、ポリエチレンの注油器、刷毛ぬりなどがよい。 |
注射器は使えない、ポリエチレンの注油器、刷毛ぬりがよい。固化までの時間がかかる。加熱あるいは養生をする必要がある。 |
充填性 | すき間を充填する性質はない。 |
僅かのすき間は充填接着できる。 |
すき間は充填接着できる。 |
すき間は充填接着できる。 |
外 観 | 無色透明になる。気泡に注意。 |
無色透明になる。気泡に注意。 |
ほとんど無色透明、淡黄色になることがあり。 |
ほとんど無色透明。 |
接着部 の強度 |
元板の20〜30%の強度しかない。屋外で長時間使用すると、強度低下が大きい。なお膨潤接着法で圧縮すれば初期強度は50%以上に向上する。 |
元板の30〜40%の強度が得られる。屋外で長時間使用すると強度が次第に低下してくる。 |
元板の50〜70%の強度が得られる。屋外での強度低下は少ない。強度のバラツキを少なくし、強度を向上する目的で熱処理する必要がある。但し衝撃にやや弱い。 |
元板に近い強度が得られる。屋外で長期間使用しても強度低下はほとんどおこらない。強度のバラツキを少なくし、強度を向上する目的で熱処理する必要がある。 |
保 存 | 密栓して直射日光、熱を避けて保存する。溶剤によっては可燃性のものもあるので火気に注意。 |
密栓して直射日光、熱を避けて保存する。引火性はほとんどない。 |
調合したものは保存できない。調合前のものは密栓して直射日光をさけなるべく涼しい所に保管、主剤は可燃性なので火気に注意。 |
シラップの大量の保存は困難で、少しならば冷蔵庫に保存する事が出来るが、あまり長期間の保存は無理である。 |
主 な 用途例 |
あまり強度の必要でないディスプレイ、仕上げの美しさを特に要求される場合に適している。 |
ディスプレイ、看板その他一般的な用途に適している。 |
強度を要求される構造、機械部品など、また大型看板、ディスプレイに適している。 |
大型水槽など特に強度を必要とする場合に適しているが、作業の熟練を要する。 |
- 注:
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沸点は、塩化メチレン:40℃ クロロホルム:60℃ 二塩化エチレン:84℃
なおクロロホルム(許容濃度10ppm)、二塩化エチレン(許容濃度10ppm)は安全上、厳しい蒸気濃度の制限や、局所換気設備・健康診断が義務づけられている。(厚生労働省令第36号/有機溶剤中毒予防規則により)また、塩化メチレン(許容濃度暫定50ppm)や重合接着法(アクリル系・モノマー蒸気)についても同様に、局所換気等の安全対策に充分留意されるべきである。 - *
圧縮せん断強さの実測値:溶剤型では20MPa〜40MPa、重合型接着剤(二液型)で55MPa〜60MPaである、但し接着強度は接着の技術、すなわち気泡の有無などにより左右されるので、それらを考慮して作業する必要がある。